・考


EOS-1Ds Mark V と NIKON D3

 35mmフルサイズのデジタル一眼レフ(フルサイズデジ機)として、キヤノンからはEOS-1Ds Mark Vが発表され、そして、APS-C機だけでラインナップを組んでいたニコンからもNIKON D3が発表されました。
 ここのところのフルサイズデジ機のキヤノン独走がついに終わるわけです。

 キヤノンはフラッグシップのフルサイズデジ機として1Ds→1Ds Mark U→1Ds Mark Vと世代交代するのにしたがって、画素数を1100万画素→1660万画素→2100万画素と増やしてきて、今や1Ds Mark Vではそのままプリント出力する場合でも240dpiで39.62×59.44cmと全紙でも長辺がはみ出すほどの大きな画像となるわけです。
 ただし、そのために画素ピッチは8.8μm→7.2μm→6.4μmと狭くなってきて、圧倒的な解像度の上昇と引き換えにダイナミックレンジが確保されているかどうかが心配になってきました。ここは、多くのサンプル画像から自分の撮影状況と似た画像を詳細に検討して確認することが必要でしょう。

 一方ニコンは、銀塩35mm時代に圧倒的に支持されていた報道分野でのシェアを回復するためか、このフラッグシップのフルサイズデジ機に高感度での高画質をうたい、画素数は1210万画素に留め、8.45μmの画素ピッチを確保する道を選びました。
 結果、新聞雑誌等の報道分野だけでなく、インクジェットプリントによるプロやアマチュアの写真家・写真愛好家の個展・グループ展でも、240dpi出力で29.97×45.04cmとなりA3ノビ用紙にちょうど良く収まる(半切で長辺がすこしカットされる)プリントが得られ、その大きさの画像でよしとするなら、高速・高画質なオールマイティ機ということで、いわば、キヤノンのEOS 5D(1280万画素・8.2μmのフルサイズ機だが低速)とEOS-1D Mark U(819万画素・8.2μmで高速だがAPS-H機)を合わせたような機種となっているわけです。

 同じフルサイズデジ機でもEOS-1Ds Mark VとNIKON D3はずいぶんと性格は異なる機種です。

 私は、フルサイズデジ機を使う以上は、出来る限り高解像度、出来る限り大サイズの高画質プリントの制作を目標としており、どちらに関心があるかといえば、やはり、使用中のEOS-1Ds Mark Uの後継機であるEOS-1Ds Mark Vですが、それも高画質、特に、旧機種並み(できればそれを超える高い)ダイナミックレンジの確保を望んでいます。
 EOS-1Ds Mark Vが発売されて撮影された画像をもっと多く目にできる日が待ち遠しいです。

 中判645デジ機のマミヤZDやZD Backの2100万画素・画素ピッチ9μmの画像とも比較・検討する必要もあるでしょう・・・

(2007.10.15 DAIGA)
(2007.11.17 加筆更新 DAIGA)


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