・考


コンデジの「高画素数化=狭ピッチ化」の流れに変化?

 キヤノンのコンデジのフラッグシップPowerShot Gシリーズの最新機種G11が1040万画素となり、これまでのG10の1470万画素から画素数を少なくしてきた。撮像素子の大きさは同じ1/1.7型CCDで、画素数を減らすかわりに画素ピッチを広くして(ひとつひとつのセルサイズを大きくして)これまで以上の低ノイズ・高画質を実現したとのことなので、多くのサンプル画像や画質分析結果を目にする機会が待ち遠しい。

 新型になれば画素数が増え、その代償として画素ピッチが狭くなる(ひとつひとつのセルサイズが小さくなる)のが当たり前だったコンデジが、画素サイズが同じままの高画素数化では画質向上が難しくなり、むしろ画質が低下したのではないかと疑われるようになってきていたし、コンデジとは言えないのかもしれないが、一眼レフより小型・薄型でレンズ交換ができ、画素サイズが4/3型と一般のコンデジよりは圧倒的に大きなオリンパスE-P1の好評ぶりも影響したかもしれない。
 実際、私自身も現行コンデジの極小画素サイズな上のあまりの高画素数化が不満で、特に高画素数が必要な場合以外では、できるだけ小型・薄型のデジ一眼レフをコンデジと使い分けていたのを、このE-P1一機種で済ませることが多くなった。

 銀塩時代には風景写真撮影には中判カメラ、大伸ばしはしないが大事な撮影には35mm一眼レフ、散歩写真や日常携行には35mmコンパクトカメラまたはライカM4と使い分けていて、デジタルでは風景写真撮影には高画素フルサイズ機EOS-1Ds Mark III(or EOS 5D Mark II)でいいのだが、散歩写真や日常携行に最適な高画質コンパクトデジ機の発売をずっと待望していた。
(1000万画素程度の画素数で充分だが画質にこだわる時や素早いAF機能が必要な時にAPS-C撮像素子一眼レフも使うが、メイン機と同じキヤノンの現行機にはEOS 50Dという1500万画素の狭ピッチ機しかなく、メインのフルサイズ機と同程度の画素ピッチのプロ・ハイアマ用機がないのは不便ではある。)

 これを契機に、必要な画素数に応じた画素サイズの撮像素子が、高画質が求められる時のデジタルカメラには、採用される(いたずらに高画素数化=狭ピッチ化しない)という流れが定着すればいいと思う。その為の第一歩として、キヤノンのこのG11のコンセプトは評価されるし、次には、画素数を増やす時には画素ピッチを小さくせず、それに応じた大きな画素サイズの撮像素子の採用となればなお良い。期待したいと思う。

2009.08.24 DAIGA
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