Noriko's Impression from DAIGA's World



「巨大なたまご」

1996年−この年明けに、わたしは彼の《ライブ長池》のシリ−ズを見て、不思議な感情におそわれた。それらの画面は、永遠の静寂に支配されていて乾いている。目をこらしても、それらは時間の特定がきわめて難しい。昼とも夜とも思えない白日夢のような光景である。
彼の写真の特質とは、見るものの参加を要請しない冷たさにあると思う。それが、今回はじめて画面への参加を余儀なくされた。わたしは、最初の写真から、巨大なたまごを連想した。
ユングによれば、たまごは未来の象徴ともされるらしいが、このひび割れた巨大なたまごから、どのような未来が登場してくるのだろうか?


1996.02.03(川村法子)
Copyright(C) Noriko KAWAMURA 1996


川村法子のノート Index - DAIGA's Tokyo-scapes